
The Big Picture
兆円企業のCIOを歴任した矢島氏が示す、製造業における基幹刷新とDX全体戦略の正攻法
ゲスト:矢島 孝應氏(特定非営利活動法人CIO Lounge 理事長)
競争力を強化しながら進める基幹刷新の鍵はどこにあるのか。CIO Lounge理事長 矢島孝應氏が、現場力を競争力へ変える日本企業の道筋を提示。全体設計、プロセス再整備、データ活用まで、DX推進の指針を示します。
登壇者

矢島 孝應

柴田 陽

関口 舞



矢島 孝應
柴田 陽
関口 舞
Profile

矢島 孝應氏
元ヤンマー株式会社 取締役CIO。パナソニック、三洋電機、ヤンマー3社で情報システム責任者を経験。現在理事長を務めながら、数社の社外取締役や顧問等の立場で活動。
【理念】「企業経営者と情報システム部門」「企業とベンダー」の架け橋となり、各企業の効率化・持続的成長に貢献する。
【方針】知見を数隻下「IT RESCUE集団」として、お客様目線で共に考え、課題解決策を提言し、効果まで見届ける。
著書
CIO/IT責任者が語る、DX時代を打ち勝つための30の提言
特定非営利活動法人CIO Lounge 著
(2024年1月、ダイヤモンド社)
世の中のIT化・デジタル化が急速に進む昨今、企業がその流れに遅れをとり、本来のコアコンピテンシーを十分に活かせていない状況が増えてきています。
一方で、ソフトウェアやデジタルツールは多くの企業や団体から提供されていますが、その機能をどのように活用すれば事業の発展に繋がるのか、悩んでいる企業やツール提供者も多く見られます。
こうしたIT化・デジタル化の推進に課題を抱える企業の経営者(CEO、COO)や情報システム責任者(CIO、IT部長)から悩みをオープンに聞かせていただき、ともに解決策を考える取り組みを進めることで、日本企業のIT化・デジタル化の強化に努めてまいります。
日本企業は市場やお客様のご要望に対しきめ細かく対応してきました。工場や倉庫や販売前線において「現場」の力で多様なご要望に応えてまいりました。一方、欧米では現場の作業を徹底的に標準化し、いわゆるグローバル・スタンダード・プロセスを導入することにより現場の効率化を進めてきました。業務プロセスを標準化することで、ERPやパッケージソフトが現場に導入され、徹底した効率化や生産性向上が図られてきました。
しかし日本では市場やお客様の多種多様なご要望に応えるため、そうした業務パッケージの導入が遅れてきました。しかし、日本のビジネスには素晴らしい側面があるからこそ、今なお日本企業は成長を続けることができています。今後は、日本の良い面を残しつつ、企業の強みをコンピテンシーとして維持しながら、付加価値を生まない部分は徹底的に標準化していくことが重要です。
労働力が不足し始めた今、そしてAIなどによる、単なる標準化された業務のみをIT化の対象にする時代ではなくなってきました。ITとデジタル、そして業務プロセスとデータを理解できる経営者が、どんどん生まれてくるような日本企業になっていくことを望みます。
より広い視点、より先の視点で考える!:自分より組織、組織より企業、企業より社会、社会より世界。今より明日、明日より来月、来月より来年、来年より未来
素直な心で取り組む:社会の変化、技術の変化、政治の変化、市場の変化を素直に見る
感謝の心:何事に対しても感謝の気持ちを持つ
No.2が素晴らしい組織を作る。
すべての人は、大小さまざまな組織のどこかで「トップ」であり、同時に「誰かを支えるNo.2」の役割も果たしている。たとえば課長であれば、課のトップであり、部のNo.2である。
より小さな係や班、チームでも、そして大きな事業本部や会社でも同様である。仮にNo.2がトップの役割をこなせば、トップは今まで以上に大きな仕事に着手できる。No.2が弱ければ、トップは自分の組織をマネージするだけで終わり、組織は強化されない。
常にNo.2は、トップが余裕を持てるような仕事を率先して進める。そして、トップの立場にある人は、優秀なNo.2を育てることこそが真のリーダーシップである。
3社の製造業においてIT責任者を務めてきた知識と経験に加え、CIO Loungeを通じて、多数かつ多業種の経営者やCIOからご相談をいただき、それらを通じて得た知見を整理・体系化してきたことが、知識面での大きな強み。
それと共に、数多くの素晴らしい方々との人間関係を築くことができたことは、私にとって何よりも大きな財産であり、最高の強みであると確信する。

柴田 陽氏
スタートアップのプロダクト開発と大企業における組織変革・デジタルトランスフォーメーションの経験から、大企業の基幹システムに課題を感じ、世界初のHeadless ERPをローンチ。
日本拠点のスタートアップとしてはじめてYコンビネーターに採択された。
テイラーを連続起業家としての集大成の事業と位置づけ、シリコンバレーに拠点を移し日本発グローバルに挑戦している。
スタートアップのプロダクト開発と大企業における組織変革・デジタルトランスフォーメーションの経験から、大企業の基幹システムに課題を感じ、世界初のHeadless ERPをローンチ。
日本拠点のスタートアップとしてはじめてYコンビネーターに採択された。
テイラーを連続起業家としての集大成の事業と位置づけ、シリコンバレーに拠点を移し日本発グローバルに挑戦している。
東京大学経済学部卒業
学生起業を経て新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社
これまでに5社を創業し、3社を売却してきた連続起業家
2021年テイラー株式会社を設立し、2022年に米国のスタートアップアクセラレーター「Yコンビネーター」採択
過去のイグジットに来店ポイントサービス「スマポ」(株式会社スポットライトー現楽天ペイメント)、バーコード価格比較アプリ「ショッピッ」(IMJー現アクセンチュアに売却)、オンライン漢方相談サービス「わたし漢方」(アイセイ薬局グループに事業譲渡)等。
立ち上げに関与したスタートアップに、Japan Taxi(合併し現在はGO株式会社)、Funds株式会社など。
開催概要
タイトル
兆円企業のCIOを歴任した矢島氏が示す、製造業における基幹刷新とDX全体戦略の正攻法
配信日
2025年11月18日 16:30~17:10
登壇者
矢島 孝應、柴田陽
会場
オンライン
参加費
無料・申し込み制
主催
テイラー株式会社

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